たまごビル 健康で生きる力をつける講座                    平成29年3月11日

       病気に至るまでの 日常生活と病気について 

            講師  たまごビル 院長
               石垣ROB医療研究所 理事長
  
              
 石垣 邦彦 先生


司会【泉大津市立病院 副院長 四方 伸明 先生】
 
石垣院長の話は、前半は先日行われた王寺中学での講演の要約で、後半は体験発表です。

私は関西医科大学にいましたので、昔から医育(医師の教育)をしております。昨日、関西医科大学から1年生が見学に来ておりました。
医育では、知育・徳育・体育と言われていますが、私は、それに技育をもって医育としてやってまいりました。
石垣院長は、からだの基本を作るということで、中学生に食育を話されています。


 

【たまごビル 院長 石垣 邦彦 先生】

いよいよ上腹部の柔軟度を世界に普及するときが来ました。
大阪万博のテーマが「人類の健康と長寿への挑戦」です。
たまご理論は、これに対する、大きな概念と、具体的な解決策を持っています。
3月9日(木)に王寺中学で講演しました。


       

「からだを整えると、集中力がつき学力・体力が向上する」なぜならば、からだを整えて上腹部の
柔軟度を作ってやると、呼吸と循環が整い、人体力学によって姿勢が良くなります。
また、自律神経(心の安定度)が整い、内臓全体の動きが整います。
それは、元気で生きるということ、病気の予防をするということです。的確に治療を行うということ、
的確なケアーをすることにもなります。老化・死を穏やかなものにすることができます。
医療という範疇にとらわれず、人間が元気で気持ちよく、人生を楽しんで生きていく状態を如何に
作るかということが大事な視点です。
上腹部の柔軟度という「からだ」がスムーズにはたらく「しくみ」を、全人類が活用すべきなのです。

 【人とは、どういう存在か】



太陽からの距離で、奇跡的に生物が誕生する環境が与えられ、単細胞から多細胞生物へと進化して
いきました。
人は、同じ祖先から生まれた野菜などの植物、魚類、そしてほぼ同じ哺乳類(牛・豚)などを
いただいて生きています。食べることに感謝するほかありません。

     

  
  【なぜ、慢性疾患がおこるのか】

      


  死の四重奏と言われる、肥満・糖尿病(生活習慣病)・高血圧・高脂血症は、過食・運動不足・
 たばこ・飲酒が原因とされています。しかしその奥にある原因はこころとからだの疲れなのです。

     

 ストレスにより、心と体が疲れ、不安やイライラが起こります。それを解消するためストレス
食いが起こります。


     

心とからだの疲れから、過食(ストレスによる食べ過ぎ)になり、様々な症状を引き起こします。
生活の結果としてでてくる病を、部分的にクスリで治療がなされています。
いわゆる対症療法です。

ROB治療はからだを整え、根本原因を無くす療法です。ストレスや疲れが改善され、症状が改善
され、クスリを止めることができ元気なからだに戻っていきます。

    

たまご理論では、基本に健康体を置き、そこから病気になっていく過程を考えます。からだは、
病気になるときに、事前に様々な症状が出てきます。

病気になっていく原因を取り除くことで、健康体に戻していくことができるのです。
「上腹部の柔軟度」をつくることにより、健康体に戻し、健康を維持していくことができます。

     

 
迷走神経反射

迷走神経反射を活用すると副交感神経がはたらき、こころとからだがゆったりとする 。
迷走神経反射で落ち着いた状態でゆったりと食事をすると過食を防げます。

①リラックスできる
②内臓特に胃腸の働きが活発になる
③呼吸・循環が深くなる
④姿勢がよくなる   → 元気になる  → 持続力・集中力が生まれる

        ↓

    学力が伸びる
 
    

     

「給食時間」の活用
 
  家庭での食生活は、日本で50年前から乱れている
  給食で正しい食べ方を身につけ家庭の父母に伝える
  父母の健康につながる
 
【体験談】

   
 
【体験者の病歴】

①尋常性乾癬S56.6月頃発症
自己免疫疾患の一つで皮膚の新陳代謝が異常に速くなり、角質部分が鱗のような白い瘡蓋にな ります。
症状がひどくなり紅皮症になったのでS59.8月に大学病院で2月間治療。
その後、 S62.8月におかしな民間治療を受けたのが原因で、急激に症状が悪化して高熱と
全身瘡蓋状態で水分とタンパク質が失われ、栄養失調状態になり、S62.2.10月に救急車で
運ばれて入院しました。8ヶ月間入院し、退院後は内服薬と外用薬で現在に至ります。


②高血圧 H.5-6年頃
40代前半頃、仕事中に急に足元がフラつき、頭がボーッとしてきたので、近くの医院に行ったところ
最高血圧が180あり、以来、薬を飲むことになり現在に至ります。
家系的に高血圧の遺伝があります。

③心筋梗塞H22.3 7.
日曜日の朝、シャワーを浴びて出てきたら、急に意識がなくなり、暫く横になる。
意識が戻ったのでその日はおとなしくしていました。
翌日の午後一番に近くの病院に行き、心電図を取ったらすぐ救急車を呼ばれ、
総合病院に運ばれて直ちにカテーテルとステントの手術をしました。
また、心筋梗塞になる前に、寝ている時に「ふくらはぎ」がつる「こむら返り」でよく目が覚めました。


④顔面神経麻痺

⑤その他

【体験者の食生活】

①過食
私達の世代は食事は残してはいけないと教えられていましたので、多少無理をしてでも残さない
ようにしていました。
学生時代は下宿生活をしており、食べられる時に食溜めする習慣がつきました。
また、山に登っていたので入山する時にはバテないよう無理してでも食べるようにしていました。
その結果、胃が大きくなり、食べ過ぎの傾向があったように思います。

②食生活
結婚後は、夕食はいつも帰宅後9時半頃から、晩酌するので1時間くらいかけて食事をし、
食後に 入浴して11時半から12時頃に就寝する生活をH22年まで続けていました。
心筋梗塞の手術後の生活指導で夕食後は寝るまでに3時間取るように指導を受けたので、
1時間終 業を早くし、8時半頃に食事をするようになりました。

【体験者の仕事に関しての主な出来事】

昭和50年 卒業
2年間 同業他社に勤務して、昭和52年4月に父が経営する会社に入社
昭和54年4月 金沢営業所開設に伴い、半年間単身赴任
昭和55年 本社に。
  業務システムの改革の一環でオフィス コンピュータの導入。2年間システム開発 。
平成7年 会社が受注した工事案件で、下請けの方が工事中に事故で死亡
平成20年10 リーマンショック
平成24年7月 経営支援していた、大口の債権先が突然自己破産

【現 状】

現在、内服薬は14種類から5種類に減らして頂きました。
また、うち2種類は減量しています。
皮膚の状態も以前よりはかなり良くなってきました。また、腸が弱くていつも下痢気味でしたが、
最近は腸の調子も良くなってきています。
また、睡眠が浅く、しょっちゅう夢を見て、1時間おきに目が覚めていました。しかし、
よく眠られるようになり、睡眠中のふくらはぎのこむら返りもなくなりました。

 【石垣 院長】

     
     

肺には空気と血液が出入りしています。肺で血液に酸素が取り入れられ全身に送られます。
右の図は横隔膜の動きを示します。横隔膜が大きく下がると、肺が開き空気が大量に取り込まれます。

そして、横隔膜が上がって、肺から汚れた空気を吐き出します。
上腹部の柔軟度が高いと、横隔膜が大きく動き、呼吸がスムーズになります。
ストレスがあると、上腹部が硬くなり、呼吸や循環が悪くなります。
食べ過ぎても同様に上腹部が硬くなり、呼吸や循環が悪くなります。

上腹部が硬く、循環が悪くなると、心臓から血液を送りにくくなり、心臓に負担がかかり、心臓病になります。
循環が悪いため、血液が流れにくくなり、高血圧になります。
からだが対応しているのですが、長期間続くと、心筋梗塞や脳梗塞の原因になります。

 薬の副作用

     

      

      
 チラージンは副作用として狭心症、うっ血性心不全があります。
 心臓が悪いのに処方されています。
リバロは高脂血症の薬ですが、副作用として、皮膚関係の副作用があります。
もともと尋常性乾癬で紅皮症(皮膚が赤くなる病気)なのに処方されています。


      
アムロジピンは血圧を下げる薬ですが、副作用として紅皮症や、皮膚関連症状があります。
 紅皮症(皮膚が赤くなる病気)なのに処方されています。
タナトリルは血圧を下げる薬ですが、副作用として狭心症、心筋梗塞、皮膚関係があります。
  心臓が悪く、紅皮症なのに処方されています。



       
アーチストは急な服用中止をすると危険なクスリです。
 クスリは一時的に使用するもので、できればクスリを飲まない方法が望ましい。
バイアスピリンも皮膚関係の副作用があります。



       
ブラビックスの副作用は、頭蓋内出血があり、半身不随になります。



       
ガスターは胃薬ですが、皮膚関係の副作用があります。



       
リンデロンは塗りクスリですが、副作用は心筋梗塞、脳梗塞、動脈瘤があり、油断できません。



       

クスリは一時的に使うことが有ったとしても、やめる時を考えながら飲む必要があります。
しかし、現在では、出されたクスリは、やめることなく飲み続けられています。

たまごビルで、体験者Iさんは現在、内服薬は14種類から5種類に減っています。
また、うち2種類は減量しています。
「からだ」の「しくみ」をいかして、クスリを減らす事ができ、クスリを使わなくてもよい「からだ」に
することができます。

正しい生活習慣や食事が大切です。
小さい時からの習慣が大切です。そのために、たまご保育園をつくりました。
幼児期からの教育が大切です。たまご保育園は4月1日開園します。

       

     
 
【四方先生】

ストレスが原因で、川上川下理論に当てはまった経過と結果でした。それぞれの症状に、
それぞれの医師がクスリを出していくというのが総合病院の実情です。
原因が取り除かれないまま、症状に対して多くのクスリが出され、身体が弱ってしまっています。
たまごビルに来られて、改善された状況です。

小さい時から教育が大切です。たまご保育園の考え方が染みついて、ストレスにも強い、
物の考え方もしっかりしている、そういう子を育ててほしいと思います。

 
【たまご保育園】

たまご保育園スタッフが紹介されました。