たまごビル 健康で生きる力をつける講座                 平成30年1月20日

          子供の潜在能力を引き出し育む「食べ方」
             
        講師 一般財団法人 石垣ROB医療研究所 理事長

             石垣 邦彦 先生


 【たまごビル院長 石垣 邦彦 先生】

 子供の潜在能力を引き出し育む「食べ方」ですが、食べ方だけではなく「からだ」の「しくみ」がどうなっているのか、だからこういう食べ方が良いんですよというお話です。
その以前に、私たち人間とはどういう存在か、どういう状態で今の日本で生きているのか、このありがたさを自覚しないと、単なるハウツウものになってしまいます。

たまごビルができて20年です。
たまごビルというハードができて、その後20年の歳月をかけたソフトが世界に向けて発進することになりました。
その一つがたまご保育園です。0歳児から元気な子を育てようじゃないかということです。その根源は、「からだ」の「しくみ」を使って元気な子供に育てていこうということです。

たまごビルの健康講座は、自分の命は自分で守ろうということです。人に守ってもらおうというような、甘えた考えではなく、自分の命は自分が守らなければ、だれが守ってくれるのかということです。子供の命は父親、母親が守るのです。そのうえで保育園でフォローしてもらう。指導してもらうのです。
      
 
 保護者の方々も、自分自身の子供は自分が責任をもって育てる中で勉強していただきたいと思います。今日は、子供の潜在能力を引き出し育む「食べ方」ということで、たまご理論の根幹をお話しします。

子どもの能力は無限です。 その育ち方によって子供の能力が変わってきます。氏より育ちということです。育て方が大きな根幹になります。
「からだ」の「しくみ」を生かした「食べ方」を理解し、「からだ」の「しくみ」をスムーズに動かす食べ方を身に付けていただいたら、必ず子供の潜在能力が伸びてきます。

 
 なぜ、慢性疾患がおこるのか
              
  死に至る、肥満・糖尿病・高血圧・高脂血症は死の四重奏と言われますが、
その原因は過食・たばこ・運動不足・飲酒などです。
しかし、これらの根本的な原因は「こころ」と「からだ」の疲れによるものです。
精神的なものと肉体的な物の両方のバランスをとることで、これらの原因をなくすことができるのです。


            
       精神的・身体的なストレスがあると、心と体の疲れから、ストレス食いが起こります。

           
     
慢性疾患になる流れを川の流れに例えてみました。川上・川下論です。
     1番は川上の精神的・身体的なストレスです。
        それでストレス食いして、過食する。糖尿病の場合、血糖値が上昇し失明や脚の切断などの
        危険が出て、血糖値を下げようとなります。
     しかし、くすりで下げても、川上の原因を取らないと意味がありません。
        そのうちにくすりの副作用でやられます。
        無理な下げ過ぎなどで、からだのバランスが崩れます。
        血糖値だけ正常になった、血圧だけ正常になったなどは問題があります。

     川下(結果の病気)の状態だけを診て、くすりで帳尻を合わすというような事をしていると、
     「からだ」がやられます。人生が台無しになります。
     精神的・身体的なストレスから治さないといけません。川上の生活習慣を変えていかなけばなりません。

 

  健康体と慢性疾患の関係 
              
           結果だけを診て、くすりで治療しても治りません。そのうちくすりの副作用が
         出てきて、またくすりが出てきて訳の分からない状態になっていきます。
         そのため、くすりが増えていき、身体がやられます。
     
         
元の健康体を見て、戻していくことです。

    
                   
                 日本の医療費が増えています。病気の予防が必要です。


   
         

    人間にも、「生まれ・成長し・育て・老化し・死にゆく」1年草の草花と同じ流れがあります。
   しかし、その流れが うまくゆく・うまくいかない ということがあります。
   人間のその流れ(人生)がうまく運ぶにはどうするか。

   
その「しくみ」とは、「からだ」の「しくみ」が スムーズに「はたらく」状態です。
   そのときには、「上腹部の柔軟度」がやわらかい状態であることを発見しました。


        
        
 
     人とは、どういう存在か

      
  地球と金星は兄弟星ですが、太陽からの距離が少し違うだけで、地球は水と緑に恵まれた生命の星です。
  生命は地球と共に進化して人類が生まれました。

   
      
    約6億年前、動物と植物が分かれました。元は仲間だったのです。
    私たちは、仲間の植物や動物の命を頂いて食べているのです。感謝する以外なにものもありません。



 
                 
    「からだ」の「しくみ」の基本は、外部から取り入れ、吸収し、排泄していることです。

    
  
消化管は最初は一本の管ですが、腸から肺が出来、小腸が巻き、私たちでは大腸が巻いています。


            
     世界では飢餓の問題がありますが、日本は恵まれています。
     ありがたいことに日本は平和が続いています。
     過去では戦争があり、特攻隊などで生きたくても生きられなかった人々の話がありました。
     地球の内部で大循環があり、地震や津波、天災が起こりますが、人間は自然に対応して
     生きていかなければなりません。私たちは無意識のうちに生かされています。

     「からだ」の「しくみ」を生かした「食べ方」を理解し、
       実行することによって子供の潜在能力を伸ばすこと


     「からだ」の「しくみ」をスムーズに動かすには、みぞおち部分・上腹部が柔らかいことが重要です。


       
     酸素を多く含んだ血液が全身を回り、心臓へと戻ります。心臓では浄化できないので、血液は
    肺に送られ、肺は取り入れた空気を血液に入れて、酸素を多く含んだ血液にして心臓へ戻します。
    そこからまた酸素を多く含んだ血液が全身を回ります。

            
       横隔膜  肺と心臓の下で、胃や腸の上にある筋肉のかたまりです。
        横隔膜が上がると、肺が圧迫されて、空気と血液が出ます。横隔膜が下がると、肺が膨らんで
        空気を取り入れ、お腹にある血液も心臓に戻ります。横隔膜呼吸で呼吸と血液の循環をととのえます。


        
      大食い早食いや冷たいものを飲むと、胃が膨れ、横隔膜が下がりにくくなる。お腹が固くなると
     呼吸と循環が悪くなります。


    
 人体力学
    みぞおち部分が柔らかいと「からだ」の中心に力がかかり、「からだ」の重心が安定する。
    みぞおち部分が固いと「からだ」の中心に力がかからず、重心が不安定になる。
    膝が痛い、頸が痛い、姿勢が悪いなど、病気の原因になる。



      
       
 
 心の安定
    胃の裏に自律神経のかたまりである腹腔神経叢があります。
    上腹部(みぞおち部分)が柔らかいと腹腔神経叢が刺激され、こころが安定します。
    上腹部(みぞおち部分)が固いと腹腔神経叢が刺激されず、こころが安定しません。
  


                   
   早食い・大食いすると、横隔膜と骨盤低筋群の上下の動きが悪くなり、
   内臓全般の動きが悪くなる。


   
 
   たまご理論の食べ方7カ条を理解し、身につける

            

      よく噛む。食べ物を口にいれたら、一回箸をおき、30回噛む。
      水分は、飲み過ぎると消化が悪くなるので、コップ一杯にする。
      内臓の温度は37度なので、冷たいものを飲むと、胃腸の動きが悪くなります。

      

         

   子どもの能力は無限です。

    「からだ」の「しくみ」を生かした
    「食べ方」によって、子供の潜在能力を引き出し育むことができます。
    親の育て方によって 子どもの能力に差がでてきます。
    「氏より育ち」というように育て方がその子の一生を左右することになります。

   
元気な子供を育てましょう。