夕刊フジ 平成11年9月25日号より抜粋





        
たまごビル 院長 石垣 邦彦 さん

病は自分が種をまいて大事に育てた結果、病という果実が実るんです。
ですから、それを刈り取るのは患者さん自身なんです

私どもの機関紙に連載の、総合病院長のエッセイに健康のために神秘的な
治療などありません。神秘を追い求めるよりも、毎日の食事をバランスよくとり、
日々の生活を一定のリズムで行えるよう勤めてみて下さい」とありますが、
私も同じ想いです


             


入り口に掲げています”末病を癒す” とは、病にならないうちに、その芽をつむという
意味です。人が心も体も健康で、自分が楽しみ、人が喜び、社会的にも健康である
ようにという私の想いなんです


ストレスの続く毎日。それは「通常の検査では数値として出てこなくても、ストレスと
それが原因の過食や暴飲は結果として消化器官の機能を低下させます。

「人は楽しく生きるべきであり、楽しむためにこそ生まれてきた」を基本理念とし、
約30万例に及ぶ臨床例と院長自身の心身を通じて導き出したその治療法。
一部では医療関係者も通院するという、その独自のたまご療法と理論について聞いてみた。

                       


「内臓の働きの良い健康な状態とは、頭寒足熱(頭がすずしく、手足があたたかい状態)と
上虚下実(へソから上が柔らかく、下腹部にカが入っている状態)の2つです」
「過食や偏食、ストレス:姿勢の悪さなど、日常生活のゆがみを最も敏感に受け止めるのが
内臓、特に消化器官です。私はその中でも小腸のもつ役割ということに非常に注目して
いるんです」

たまご療法は外部の力に頼らず、ROB治療による自然治癒力の活性化と、日常生活の指導
ということを基本に病を癒していきます。特に横隔膜から下の内臓の働きを良くすることが
治療の中心です

実際に多くの方が、この治療で社会復帰されておられますとのこと。




「介護の金額や内容についての論議ばかりが目立つのが気になります。どうすれば
介護の必要のない健康な老後を過せるかという大切な視点が抜けているのではない
でしょうか」 と、介護を必要としないための毎日の過ごし方ということが論議されない
現状を、院長は強く訴える。