たまごビル健康講座   平成13年7月14日




    救急法

たまごビル院長 石垣 邦彦 先生  八尾市救急医療隊  



 八尾市の救急医療隊から4名の隊員に来て頂き、救急車が来るまでの重要な
救急法について学び、実習を行いました。この体験は、家族のためばかりではなく、
世のため人のためになる大切な事で、参加者も大変熱心に取り組みました。

☆ もし、重大な事態(大出血、呼吸停止、脈拍停止、)が起こった時、救急車が
 来るまでの時間は“空白の5分間”と呼ばれています。血液が3分の1(60キロの
 人で約1.6リットル)出血すると死亡します。呼吸が停止すれば数分で心臓が停止
 します。
 呼吸停止してから、2分以内に人工呼吸を始めると、約50%の方が助かりますが、
 5分後では75%の方が亡くなります。
ここで大切なことは、そばにいる人たちが
 応急手当をしなければ、助けられないと言う事です。応急処置を学び、自分の出来る
 ことをしてあげる勇気と気持ちが大切です。


八尾市救急医療隊員の皆さん。
止血

  動脈性出血の場合、脈にあわせて出血し、色は真っ赤。60キロの人で1.6リットル
 (牛乳瓶8本)で命が危ない。止血が必要。

☆ 圧迫止血
   出血している所を清潔な布で押さえ、圧迫する。(血が止まるまで押さえ
   続ける)傷口を確かめ、布で押さえて押しておけば血は止まる。

☆ しばる
   最終手段。切断した場合の様な最終手段の時だけ行う。
   (圧迫止血の方が良い)棒を入れてきつく縛る。
   (細いひもや、針金はダメ)30分に1度はゆるめないと、組織が壊死する。
心肺蘇生法

1、声をかけ、意識や反応が有るか確かめる

2,意識が無ければ救急車の手配をたのむ

3,口の中に異物がないか
  舌が詰まっていないか確認する

4,気道の確認、首がまっすぐで舌が気道を
  ふさいでいる

5,首を後ろに反らせ、気道を真っ直ぐにして息が
  出来るようにする

6,気道確保の実際額を押さえ、右手の指2本で
  あごを上げる

7,息をしているか耳で聞き胸を見て
  動いているか確認する

8,息をしていない時は人工呼吸する鼻をつまみ、
  あごを上げて息を吹き込む

9,脈拍をみる場所を示している

10,脈をみている所。指2本で5秒間調べる

11,脈が無ければ心臓マッサージを行う
   心臓の位置の確認

12,手を重ね、垂直に押す1分間に100回程
心臓マッサージを15回行い、人工呼吸を2回。これを救急隊が来るまで行う(救命リレー)